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水虫とアロマ

こんにちは、HERBSです

今日は、昨日のつづきを水虫を例に説明いたします


アロマ関連の宣伝や説明などに、精油の抗菌力を利用して、除菌スプレーを作りましょう♪

梅雨でジメジメするこの時期は、特にそんな感じのものを見かけたりします

確かに精油の種類によって、菌類に対して大きな作用を持つモノもがあるのは事実です

ただしこの場合、一般に同じように括られてしまっている 『菌』 『真菌』 『ウィルス』 をしっかり分ける必要があります

何故なら、実際には菌類に対しては作用を示すが、真菌類には作用を示さない精油もありますし、

菌類の中でも特定の菌のみにしか作用を示さない精油もあるからです

これらの詳細なデータについては、研究されておられる方々からの報告を待つ他ありません




前置きが長くなってしまいましたが(^_^;) 水虫とアロマの本題です




帝京大学医真菌研究センターの井上重治先生による『足浴による精油の抗白癬菌活性』研究報告を使わせて頂きまして。

井上先生は、夏の暑い砂浜を歩くとか、ロウソクの火を患部にかけると治るとか、熱い温泉で有名な草津の地元民には水虫はいないといわれ、白癬菌(水虫の原因菌)が熱に弱いのではないか?ということを科学的に検討されました

実験では、27℃、37℃、42℃、45℃の温水に白癬菌を浸漬し、その生存率を調べる方法で行われ、27℃10分、37℃10分、42℃10分では特に大きな変化が見られないが、42℃20分のケースで90%以上を死滅することが確認されました
また、45℃で10分のケースでは、42℃20分のケース以上の殺菌が見られ、これらのことから白癬菌が熱に弱いことを立証されました

さらに、100%殺菌には加温処理だけでは不十分だったことから、精油を添加してみたところ、殺菌率が著しく向上することを発見されました

さて、この実験結果を参考にしまして、アロマでの水虫ケアを足浴で行うことを考えてみた場合、一定以上の湯温と時間が必要であることはわかって頂けると思います。

また添加する精油について、ここでは詳細に触れませんがは、種類や濃度によって差があること、効果を挙げるためには精油の選択と使用濃度が重要であることを付け加えておきます。


仮に、水虫に対する効果効能や使用方法に言及して、営利行為を行うのであるならば

オレガノ精油を0.2%以上の濃度で添加した、42℃以上のお湯で20分以上足浴すると、水虫には効果的ですよ

くらいは必要かと思います。 まぁ、そんなことは法律上有り得ませんが…



最後にいくつか付記しておきます

○参考資料:ケモタイプ・アロマテラピー67号
○日本でのアロマテラピーは、自己責任での使用となりますので、精油をお使いになる際には、信頼できる書籍などでよくお調べになってからお使いくださいます様お願いします
○精油は、そのままでは水やお湯に溶けません




ここまで読んでくださった方、ありがとうございましたm(_ _)m  HERBSより感謝の意味を込めまして


数年前の井上先生による研究報告によりまして、水虫には、精油を直接患部に塗るよりも、靴の中敷やシューキーパーに精油を染み込ませるといった、芳香治療が効果的であることがわかっています

温泉やスパ・共同施設などで、抗生物質に耐性を身につけた白癬菌も含めて、とても広がりやすく感染しやすいです

爪白癬には使えませんが、皮膚表層の水虫の予防やケアに有効ですので、頭の片隅にでも置いていただければと思います。。。
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